業務効率化候補地・所有者調査
公開日:2026/09/30更新日:2026/09/30

用地仕入れの候補地を探す方法|地図・土地条件・所有者情報から仕入れリストを作る

用地仕入れでは、土地情報が出てくるのを待つだけでなく、自社の商品企画に合う条件から候補地を先に絞り、必要な土地だけ所有者調査・現地確認へ進む方法があります。 地図、土地条件、都市計画、登記情報を使った候補地探しの実務フローを解説します。

30秒でわかる

用地仕入れは「条件設計→候補抽出→所有者確認→現地調査」で考える

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用地仕入れの候補地を地図・土地条件・所有者情報から探す方法の解説イメージ
自社の仕入れ条件から候補地を絞り、所有者確認・現地調査・交渉へ進む業務フローを解説します。

結論として、用地仕入れの候補地探しでは「空いている土地を探す」よりも先に、自社が仕入れたい土地条件を定義することが重要です。

エリア、土地面積、用途地域、建ぺい率・容積率、現況などから候補を絞り、その後に地番・登記上の所有者を確認します。すべての土地の登記を最初から取るのではなく、候補抽出と詳細調査を分けることで、仕入れ担当者が有望な案件へ時間を使いやすくなります。

この記事でわかること

  • 用地仕入れ候補を探す主なルート
  • 候補地を探す5ステップ
  • 面積・用途地域・接道などの確認ポイント
  • 所有者調査を行うタイミング
  • 仕入れ候補リストへ入れたい項目
  • 不動産チェッカーで候補地探しを効率化する考え方

用地仕入れでは「土地情報を待つ」以外の候補地探しも必要

用地仕入れの情報源には、仲介会社からの紹介、レインズ等の業者間情報、既存取引先、人脈、現地調査などがあります。これらはいずれも重要な仕入れルートです。

一方で、同じ市場情報を複数社が把握できる場合や、希望するエリア・面積の情報が十分に集まらない場合もあります。そこで、既存ルートを置き換えるのではなく、自社の条件から候補地を探すルートを併用するという考え方があります。

探し方主な特徴使いどころ
仲介会社・既存ネットワーク売却・案件化した情報を受け取りやすい通常の仕入れ活動の中心
市場・業者間情報現在流通している物件を確認しやすい売出情報から検討
現地調査現況・周辺環境を直接確認できる重点エリアの深掘り
データから候補抽出エリア・土地条件から対象を先に絞れる市場に出る前も含めて調査候補を作る

候補として抽出された土地の所有者に売却意向があることを意味するわけではありません。データ抽出は、あくまで詳しく調べる土地を決めるための前段として使います。

用地仕入れの候補地を探す基本5ステップ

STEP1 仕入れエリアを決める

まず、どこで用地を仕入れるのかを明確にします。駅勢圏、商圏、自社の施工・販売実績、重点展開地域などから範囲を決めます。エリアを広げすぎると候補数が増え、詳細調査の負担も大きくなるため、町丁目や駅距離まで絞る方法もあります。

STEP2 必要な土地条件を決める

次に、自社の商品企画が成立しやすい条件を定義します。例えば、土地面積、用途地域、建ぺい率・容積率、現況、建物の有無などです。

「空き地を探す」のではなく「自社の商品が成立しそうな土地を探す」と考えると、候補の精度を上げやすくなります。

STEP3 地図上から候補地を絞る

条件を決めたら、対象エリアの土地・建物を地図で確認します。空き地、駐車場、低利用地、築古建物がある土地など、仕入れ方針に応じて候補を抽出します。

STEP4 地番・登記上の所有者を確認する

候補地が絞れた段階で地番を確認し、必要に応じて登記情報から登記上の所有者・権利関係を確認します。所有者確認の一般的な方法は土地・不動産の所有者を調べる方法で詳しく解説しています。

STEP5 仕入れ候補リストへ整理する

所在地・土地条件・所有者だけでなく、「なぜ候補にしたのか」まで記録します。候補理由が残っていれば、営業担当者が優先順位や提案仮説を理解しやすくなります。

用地仕入れ候補をエリア設定から所有者確認・リスト化まで進める5ステップのイメージ
候補地探しは、エリアと仕入れ条件を先に決め、詳細調査する土地を絞ってから所有者確認へ進めます。

候補地を見るときの6つの条件

土地面積

戸建分譲、共同住宅、店舗、事業用地など、商品企画によって必要面積は異なります。まず自社の最低面積・重点面積を決めて候補を絞ります。

用途地域

用途地域は、建てられる建物用途や建築計画を検討する入口です。用途地域の基本は住居系用途地域の記事や都市計画図の調べ方も参考にしてください。

建ぺい率・容積率

土地面積だけでは、建てられる延べ床面積等を判断できません。建ぺい率・容積率はボリューム検討の基本情報ですが、前面道路幅員等による制限やその他の規制も含めて確認します。

接道

地図上で道路に面しているように見えても、建築基準法上の道路種別や接道長さ、セットバック等の確認が必要になる場合があります。候補抽出段階では一次確認とし、案件化前には行政資料・現地等で確認します。

土地・建物の利用状況

空き地だけでなく、駐車場、低利用地、築古住宅・共同住宅なども候補になり得ます。空き地・駐車場から候補を探す方法はcolumn-58で詳しく解説しています。

周辺環境・出口

駅距離、道路、商業施設、学校、周辺の新築供給、住宅需要などを見ながら、取得後の商品化・売却までを想定します。土地単体の条件だけでなく、出口まで成立するかを見ることが重要です。

用地仕入れ候補を土地面積・用途地域・建ぺい率・容積率・接道・現況などで確認するイメージ
用途地域や面積だけで決めず、複数の土地条件と周辺環境を組み合わせて候補を評価します。

なぜ「所有者を先に全部調べる」と非効率なのか

用地仕入れで大量の土地を扱う場合、対象エリアの所有者を先にすべて調べると、最終的に商品企画に合わない土地の登記取得・転記にも時間を使うことになります。

例えば、あるエリアに500筆の土地があったとしても、面積・用途地域・現況等で80筆まで絞り、さらに商品企画との相性から30筆まで絞れれば、所有者確認は有望な30筆を中心に進められます。500→80→30という数字は説明上の例であり、実際の絞り込み件数はエリアや条件によって異なります。

重要なのは、「所有者を探してから土地を選ぶ」のではなく、「土地を選んでから必要な所有者を確認する」という順番です。

中間CTA

現地を歩く前に、地図から候補地を絞る

不動産チェッカーでは、地図・物件条件から候補を整理し、必要な土地について所有者・登記情報の確認へ進めます。

用地仕入れリストに入れたい項目

仕入れリストは所有者名の一覧ではなく、候補地を比較し、営業・現地調査の優先順位を決めるための管理表として設計します。

分類項目例用途
土地所在地・地番・面積・現況候補地の基本情報
都市計画用途地域・建ぺい率・容積率商品企画の一次検討
建物建物有無・用途・築年数現況・既存建物を確認
所有登記上の所有者・共有等営業対象・権利関係の一次確認
候補理由面積条件・低利用・重点エリア等優先順位付け
営業担当者・接触状況・次回対応重複防止・追客管理

登記情報に記載された氏名・住所等を営業利用する場合は、公開情報であっても個人情報に該当する場合があるため、利用目的や自社の個人情報保護方針に沿って適切に取り扱います。

現地調査は不要になるわけではない

地図・不動産データで候補を絞っても、用地仕入れに必要な確認がすべて完結するわけではありません。

  • 実際の接道・道路幅員
  • 高低差
  • 擁壁
  • 越境
  • 電柱・道路設備
  • 周辺の騒音・交通
  • インフラ
  • 法令・条例・行政運用

など、現地や行政窓口等で確認すべき事項があります。

ツールで現地調査をなくすのではなく、現地へ行く土地を絞ると考えるのが適切です。

用地仕入れ候補を現地で接道や高低差など確認するイメージ
候補抽出は現地調査の代替ではなく、有望な土地へ調査時間を集中させるための前工程です。

不動産チェッカーで用地仕入れ候補を探す

株式会社トーラスの「不動産チェッカー」は、地図・不動産情報から営業・仕入れ候補を探すためのサービスです。

地図から重点エリアを見る

仕入れたいエリアを地図で確認し、周辺の土地・建物情報を見ながら候補探索を始めます。

土地・物件条件から候補を絞る

土地面積や建物情報など、仕入れ方針に関係する条件から候補を絞り込みます。

地番・所有者・登記情報を確認

有望な候補について地番や登記上の所有者、登記情報を確認し、次の調査へ進むか判断します。

営業リストへ整理

候補はExcel出力、タグ、メモ等で整理し、担当者間での情報共有や優先順位付けに利用できます。

有望候補だけ現地調査・交渉へ

データ上の条件を満たした土地を現地で確認し、詳細調査・所有者へのアプローチ・交渉へ進めます。データから所有者の売却意向を断定することはできないため、候補抽出と意向確認は分けて考えます。

よくある質問

用地仕入れの候補地はどのように探しますか?

仲介会社等からの紹介に加え、重点エリアを決め、土地面積・用途地域・現況などの条件から候補地を抽出し、候補になった土地だけ地番・登記上の所有者確認へ進む方法があります。

Googleマップだけで用地仕入れ候補を探せますか?

現地や周辺環境を把握する参考にはなりますが、土地面積、用途地域、建ぺい率・容積率、接道、登記上の所有者などは別途確認が必要です。

空き地だけを探せばいいですか?

空き地だけとは限りません。駐車場、低利用地、築古建物がある土地なども、自社の商品企画や土地条件によっては検討候補になり得ます。

候補地の所有者はどう確認しますか?

候補地を特定した後、地番等を確認し、登記情報から登記上の所有者を確認するのが基本です。登記情報だけで売却意向まで判断することはできません。

用途地域が分かれば建築可能か判断できますか?

用途地域だけでは確定しません。建ぺい率・容積率、接道、防火規制、地区計画、都市計画道路、条例、現地条件なども確認する必要があります。

不動産チェッカーを使うと現地調査は不要になりますか?

不要にはなりません。候補地を絞り込んで現地へ行く件数を減らすための前段調査として活用し、最終的な接道・高低差・越境・擁壁・周辺状況等は現地で確認します。

まとめ|「土地情報を待つ」だけでなく、自社条件から候補地を作る

用地仕入れでは、仲介会社や市場から得られる情報を活用しながら、自社の商品企画に合う土地をデータから探す方法も組み合わせられます。

基本は、エリア設定 → 土地条件設計 → 候補抽出 → 所有者・登記確認 → 仕入れリスト化 → 現地調査です。

最初から対象エリアの所有者をすべて調べるのではなく、有望な土地を先に絞ることで、登記取得や現地調査を必要な候補へ集中できます。

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自社の仕入れ条件で、候補地を探してみませんか?

エリア・土地・建物条件から候補を整理し、地番・所有者・登記情報の確認、仕入れリスト化までの流れをご確認いただけます。

実務上の注意

本記事は候補地探索の一般的な業務フローを解説するものです。個別の土地の建築可否、法令制限、道路・接道、権利関係、取引判断については、自治体・法務局・専門家等の最新情報を確認してください。

自社条件から用地仕入れ候補を探しますか?地図から候補を絞り、所有者・登記確認、リスト化へつなげます。
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