
結論:家屋番号は「建物版の地番」と考えると理解しやすい番号です。
建物の登記事項証明書では、家屋番号は表題部に記載されます。原則として敷地の地番を基準に付けられますが、複数建物やマンションなどでは地番と異なる場合があります。
家屋番号の疑問を30秒で確認
家屋番号を「調べる方法」を探している方へ
このページは「家屋番号とは何か」を中心に解説しています。住所しか分からない場合、法務局・オンラインでの確認方法、マンションでの探し方など、実際の調査手順は別記事にまとめています。
家屋番号とは?建物を特定するための登記上の番号
家屋番号とは、一つの建物を登記上で特定するために付けられる番号です。法務局では土地と建物を別々の不動産として管理しており、土地には地番、建物には家屋番号があります。
たとえば同じ場所に土地と住宅があっても、土地の登記記録と建物の登記記録は別です。建物の登記事項証明書を特定するときに、家屋番号が使われます。
家屋番号で分かるのは「建物の識別情報」
- 土地ではなく建物を特定する
- 建物の登記事項証明書を探す入口になる
- 所有者や抵当権そのものは、家屋番号ではなく登記記録の甲区・乙区で確認する
家屋番号・地番・住所の違い
混同しやすい3つですが、何を特定する番号なのかが違います。
| 項目 | 家屋番号 | 地番 | 住所(住居表示) |
|---|---|---|---|
| 主な対象 | 建物 | 土地 | 人が生活・利用する場所 |
| 主な用途 | 建物登記の管理・特定 | 土地登記の管理・特定 | 郵便・住民登録など |
| 主な管理 | 法務局 | 法務局 | 市区町村 |
| 一致する? | 一致するとは限りません | ||
特に重要なのは、住所をそのまま建物登記の番号として使えるとは限らない点です。住所しか分からない建物を登記で確認する場合は、地番や家屋番号を特定する工程が必要になります。
地番そのものの意味や住所との違いはこちらの記事で詳しく解説しています。
「住所は分かるけど、家屋番号が分からない」場合
住所・地番・家屋番号は別の情報です。実際に対象建物の家屋番号を特定したい場合は、家屋番号の調べ方へ進んでください。

家屋番号はどこに書いてある?登記簿では表題部を確認
建物の登記事項証明書では、家屋番号は表題部に記載されています。表題部には家屋番号だけでなく、所在、種類、構造、床面積など建物そのものに関する情報が記録されます。
| 表題部の主な項目 | 確認できる内容 |
|---|---|
| 所在 | 建物が所在する土地の表示 |
| 家屋番号 | 登記上の建物を特定する番号 |
| 種類 | 居宅、共同住宅、店舗、倉庫など |
| 構造 | 木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造など |
| 床面積 | 各階の床面積 |
手元に過去の建物登記事項証明書や登記識別情報通知などがあれば、不動産の表示欄から確認できる場合があります。固定資産税関係の書類にも家屋番号が記載されることがありますが、書式は自治体によって異なります。
家屋番号はどう決まる?基本の付番ルール
家屋番号は、原則として建物の敷地の地番を基準に付けられます。そのため、土地の地番と家屋番号が同じように見えるケースは多くあります。
ただし、同じ地番の土地に複数の建物がある場合など、同じ番号だけでは建物を区別できないときは支号を付けて区別します。
イメージ例
- 土地の地番:100番1
- 建物Aの家屋番号:100番1
- 建物Bの家屋番号:100番1の2 など
実際の付番は登記記録で確認してください。
このため、「地番が分かれば家屋番号も必ず同じ」とは限りません。
マンションの家屋番号|部屋番号と同じとは限らない
分譲マンションなどの区分所有建物では、専有部分ごとに家屋番号が付けられます。
ただし、「101号室だから家屋番号も101」のように、普段使っている部屋番号と必ず一致するわけではありません。古いマンションや複雑な登記では、住戸番号と家屋番号の表記が異なることがあります。
マンションで登記簿を取得するときの注意
部屋番号だけを見て家屋番号を推測すると、別の専有部分を指定するおそれがあります。正確な家屋番号を確認してから建物登記を取得するのが安全です。

家屋番号がない建物とは?未登記建物の可能性
登記されていない建物には、登記上の家屋番号がありません。現地には建物が存在するのに建物登記が確認できない場合、未登記建物の可能性があります。
また、固定資産税が課税されていることと、建物が登記されていることは同じではありません。課税情報だけで登記済みと判断せず、建物の登記記録を確認する必要があります。
- 古い建物で登記が確認できない
- 増築部分だけ登記へ反映されていない
- 現況と登記記録の建物が一致しない

家屋番号を実際に調べたい場合
ここまでが「家屋番号とは何か」の基本です。実際の調査では、手元書類、法務局、オンラインサービスなどを使って対象建物の家屋番号を特定します。
住所しか分からない・家屋番号を探したい方はこちら
column-24「家屋番号の調べ方」では、住所からの確認、法務局、オンライン、マンションの場合などを手順別にまとめています。
この2記事は役割を分けています。意味・違い・記載場所を知るならこのページ、実際に番号を特定するならcolumn-24と使い分けてください。
不動産調査で家屋番号が重要な理由
家屋番号は、建物の登記情報へたどり着くための入口です。対象建物を正しく特定できれば、登記事項証明書から所有者や担保設定などを確認できます。
| 調査場面 | 家屋番号を起点に確認すること |
|---|---|
| 所有者調査 | 建物登記の甲区から所有者を確認 |
| 空き家調査 | 建物の種類・構造・床面積・所有者を確認 |
| 相続調査 | 土地だけでなく建物の登記状況も確認 |
| 担保調査 | 建物登記の乙区から抵当権などを確認 |
1件の建物なら手作業でも確認できますが、複数物件を調べる業務では、住所・地番・建物・所有者情報を行き来する作業が増えます。
1件の確認と、業務としての調査は分けて考える
- 1件だけ確認:手元書類・法務局・オンラインで家屋番号を特定
- 数十件以上を確認:対象建物の特定、所有者確認、登記情報整理まで一連で行う必要がある
- 継続的な営業・仕入れ調査:地図・条件検索・登記情報をまとめて扱える仕組みが効率的
複数の建物・所有者をまとめて調べるなら
不動産チェッカーでは、地図上から対象不動産を確認し、登記・所有者情報などを調査できます。家屋番号を1件ずつ確認する作業が多い場合は、業務全体の効率化を検討できます。

家屋番号についてよくある質問
家屋番号とは何ですか?
土地ではなく、登記上の建物を特定するために法務局が建物ごとに付ける番号です。
地番と家屋番号は同じですか?
原則として敷地の地番を基準に付けられますが、複数建物やマンションなどでは一致しない場合があります。
家屋番号はどこに書いてありますか?
建物の登記事項証明書では表題部に記載されています。手元の登記関係書類で確認できる場合もあります。
マンションの部屋番号と家屋番号は同じですか?
必ずしも同じではありません。区分所有建物では専有部分ごとに家屋番号が付けられますが、住戸番号と異なることがあります。
家屋番号がない建物はありますか?
未登記建物には登記上の家屋番号がありません。現地に建物があるのに建物登記が見つからない場合は、未登記の可能性も確認します。
住所しか分からない場合はどうすればいいですか?
住所と家屋番号は別のため、住所から地番や対象建物を特定して確認します。具体的な手順は家屋番号の調べ方で解説しています。
まとめ|家屋番号は「建物を特定する番号」
- 家屋番号は、登記上の建物を特定するための番号
- 地番は土地、家屋番号は建物、住所は生活上の所在地を示す
- 建物の登記事項証明書では表題部に記載される
- 原則として敷地の地番を基準に付けられるが、必ず一致するわけではない
- マンションでは住戸番号と家屋番号が異なる場合がある
- 未登記建物には登記上の家屋番号がない
- 実際の確認手順は「家屋番号の調べ方」で詳しく解説
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参考・出典
- 不動産登記法
- 不動産登記規則
- 法務省・法務局の不動産登記に関する案内
ご注意ください
本記事は一般的な情報提供を目的としています。個別の登記内容や具体的な手続きは、管轄法務局、司法書士、土地家屋調査士などへご確認ください。
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